獅子舞は本来、神社の祭り、あるいは正月等のお祝いの行事の中で行われ、魔を祓い、招福を祈願するための神事芸能である。
「天翔獅子」の誕生には大御神社の御祭神・天照大御神の啓示とも言うべき逸話がある。
平成10年正月大寒、宮司がいつものように夜明けの海につかり、心身を清め、海の霊気を受けるべく禊の折、差し昇る旭日とともに朱に染まる天空を駆け巡る獅子の勇姿を観た。
宮司はこれを御祭神からの啓示として受けとめ、この獅子を「天翔獅子(てんしょうじし)」と命名。
御祭神・天照大御神の神慮を慰め奉り、氏子崇敬者の厄難消除、開運招福を願って、「天翔獅子舞」を創作し、翌平成11年例大祭宵祭りに新しい神事芸能として初めてご神前に奉納した。
地元の有志によって舞われる「天翔獅子舞」は、全国でも例のないストーリー性をもった力強く雄々しい独自の舞であり、今では毎年秋に行われる大御神社の宵祭りは勿論、正月境内での初舞、また日向市内外の様々な式典・祝賀行事のなかで舞われ、多くの人々に大きな感動を与えている。