お葬式というと仏式の葬儀を思い浮かべがちですが、私たちの国には仏教が渡来する以前から固有の葬儀が行われていたことを古典は伝えています。
その古代の葬法を伝えているのが神道式の葬儀、つまり神葬祭です。その行事を記すと次のとおりです。
死者があると、まず神棚に白い紙(半紙)を貼ります。これは葬儀の間、遺族が故人のおまつりに専念するためです。
家族や生前親しかった者が集まり、夜通し故人を偲びます。
告別式ともいいます。故人の御霊を霊璽(れいじ)に遷した後、最後のお別れをするおまつりです。
火葬場に赴き、祭詞を白し、拝礼したる後に火葬に付します。
葬儀の翌日から仮の御霊舎におまつりしたみたまに毎日お膳をお供えします。亡くなってから50日までの10日目ごとと100日目には特に丁重におまつりしますが10日祭、50日祭、100日祭には神職にお願いして祭詞をあげてもらいます。
※納骨祭は普通には50日祭と同時に行います。
亡くなってから初めてのお盆を初盆(はつぼん)又は新盆(にいぼん)といいます。8月13日夕方の迎え火に始まり、15日夜の送り火に終わります。神職にお願いして祝詞をあげてもらいます。
満1年、3年、5年、10年以後50年まで10年毎に行います。